結婚準備中にありがちなケンカ
婚約中のトラブルで破局
付き合っていた相手から婚約をされたら、きっともっとお互いに対しての親密度は上がるだろうと思ってしまうものですが、現実はそれほど甘くはできていないものです。
これまで私が担当してきたカップルさんたちの中には、一度は婚約をしたもののそのあとの経過で何らかの疑念を感じるようになってしまい、いくつかは婚約自体キャンセルということに及んでしまっています。
婚約が決まったと最初にお店に来てくれるときにはお二人とも本当に幸せそうで、私ももう一度花嫁になりたいなと思ってしまうくらいのよい雰囲気を出しているものなのですが、数度目の打ち合わせのときになってすっかり様子を違えてしまっていることもあったりします。
男性も協力的になろう
統計ではなくあくまでも私自身の感覚なのですが、そうした次第に熱を失ってしまう婚約カップルにはいくつかの共通する特徴があるようでもあります。
まず一番危険度が高いのは、挙式の打ち合わせをしているときに女性の方がかなり本気で質問を一生懸命しているのに、男性の方がどこか上の空で気分が入っていないなという感じをしているケースです。
もっとも結婚式という場所の主役は花嫁さんの方であり、それを守り支えるという役目をするのが夫であるというふうなイメージがあるのでそのような力関係になるのは致し方ないという部分もあるのですが、その消極性があまりにもあからさまであると、傍目にも「これは危ないかもな」という印象を感じてしまいます。
準備に興味の薄い男性というのは、どうせドレスを着たり注目を受けたりするのは女性の方なのだし好きにさせておけばいいという親切心(?)もあってやっている節がありますが、あまりにもそれが続くと実際の挙式までに女性の気持が離れてしまうことにもなってしまいます。
反対に、やや高学歴で理論好きそうな男性の場合などは、女性が「これがいい」と提案したことを言うそばから「ここがダメ」「この部分をなくせば○○円節約できる」「こんなの意味がない」といった否定から入る言い方をする様子を見かけたりします。
この場合、意見を積極的に言ってくれるという意味では前の無関心な方とは正反対なのですが、せっかく夢のあるウェディングという企画をするのに、必要以上に否定的で現実的なものの言い方をされてしまうと、たとえ意見が正論であったとしても言われた方は後にまで引くストレスとして受け止めてしまいます。
こんなことを書くと、「贅沢なこと言うな」などと男性から怒られてしまいそうですが、結婚式という場面においては、相手の意見を受け止め肯定的な視点からアドバイスをしていくという大きな優しさが男性には持っておいてもらいたいところです。