ケーキ入刀の意味と演出
ウエディングケーキの由来
披露宴の演出でつきものなのがケーキ入刀です。
ウエディングケーキは披露宴中に出されるごちそうの中でも特別な意味を持つもので、よほど絶対に使いたくないと考えるカップルでなければ自然にブライダルコースの中に入れられているメニューでしょう。
そんな当たり前に登場するケーキですが、本来的にはどのような由来でどうしてケーキ入刀という演出が行われるかということを知っているでしょうか?
ケーキがウエディングシーンに登場することになった由来については諸説がありますが、その中でも有力とされているのが古代ギリシアでのことです。
その頃開かれていた結婚式においては、夫婦の繁栄を祈願して花嫁の頭上にビスケットをまくという演出がされていました。
つまりウエディングケーキは最初はビスケットであったということです。
だんだんと現在のスタイルへと変化していった
それが年月を経ることで少しずつ豪華なお菓子へと変化をしてゆき、ビスケットではなく固めに焼き上げたケーキにフルーツをつけるというものが登場してきました。
現在のように豪華な段重ねのケーキのもととなったのは、英国のビクトリア女王が最初に作ったとされています。
さてケーキ入刀についてですが、このもとになったのはギリシア神話にある愛しあう男女がひとつのパンをわかちあうという愛の誓いの方法です。
また、米国においては披露宴に参加してくれるゲストたちのために新婦の母親が全員のためにケーキを焼き、それを新婦自らが切り分けて配ったということが起源になっているという説もあります。
その切り分けのときにスポンジが固くて新婦が手間取っていたのを見て、新郎が一緒にケーキを切った姿がその後みなに広がっていったというふうにも言われます。
演出の工夫
ウエディングケーキは、最近ではオリジナルのデザインを使用して作るようなものも多くなってきているので、参加する人たちにとっても楽しみの一つになります。
ケーキ入刀のシーンや、そのあと最初に行われる最初の一口を食べさせ合う演出の「ファーストバイト」はシャッターチャンスとして参加をお願いすることもよくあります。
ファーストバイトのあとでは、切り分けたケーキをゲストたちにサーブする「ケーキサーブ」というところまで演出的に行われることがあります。
ケーキ入刀からケーキ配布までの間の演出をどうするかで、その披露宴の盛り上がりがかなり変わってきます。
ケーキを個性的な形にしてみたり、ファーストバイトやケーキサーブを使った演出を工夫してみてください。